【佐倉市・志津】モルタル壁のリフォーム　付帯部の補修

2025年2月6日

尾垂(おだれ)とは

家の外装は壁だけではなく破風板や雨樋、軒天など多様な付帯部があります。その付帯部の軒天などを雨水で汚さないように尾垂という造作をすることがよくあります。今回はその尾垂が脱落した補修を行うリフォーム工事の現場です。
こちらが脱落した尾垂です。

脱落して破損した尾垂の中を覗いてみると下地の木材が朽ちてしまい無くなっています。

尾垂内部の劣化状況

恐る恐る引っ張り出してみるとこんな感じでした。見るも無惨な姿に。（写真左）

これは元々はツーバイ材といって通常に建築材として用いる木材の材料です。(写真右)見本としての原型がこちらです。

新築工事の際にこのツーバイ材を釘で打ち付けてモルタルで覆い、防火処理を施されているということは見て取れました。ここまではよくある話なのですが、ではなぜここまで木材が朽ちてしまったのか？しかもバルコニーの端から端まで全てです。

雨漏りの入り口

詳細に調査を進めていくと、このバルコニーの正面側には幕板が施工されており、その幕板の上部から雨水が侵入していることが分かりました。ここはすでにコーキングで止水しました。

さらに驚くことに問題の尾垂ですが、何と下端（下の部分）が防水紙で巻かれていたのです。
これは何を意味するかと言うと、ここを防水紙で巻くということは、尾垂内部に入った雨水の出口が無くなり木材を朽ちさせる原因になってしまうのです。

雨漏りが発生してもその入り口がどこにあるのかを特定するのは簡単ではありません。
もちろん、そうなる前に対処するのが一番なのですが・・・。

事故につながる外壁の劣化

新築時の収まりの指示の出し方が間違っていたのか、何らかの理由で施工手順を守らなかったヒューマンエラーかは今となってはわかりませんが、このようなヒューマンエラーは実際によくあります。
この尾垂が脱落し住人にぶつかれば大ケガに繋がります。
今回はそうなる前にリフォームを弊社に依頼いただいたことでこのような事故が防げたことは本当に良かったと思います。
建築は日々勉強していかないといけないなと思い直した1日でした。
また、これは新築で壁を一から作っているウォルテックだからこそのスピーディーな診断と対処が行うことのできた事例だと思います。施工後の様子もホームページなどでご紹介できたらと思っています。

外壁や付帯部の脱落・ひび割れ・劣化に関することはウォルテックにご相談ください。
緊急性の高い案件についても迅速に対応いたします。

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