スレート屋根とは? 屋根塗装・屋根リフォームの方法

スレート屋根

瓦屋根以外で住宅屋根の大半を占めるのが、このスレート屋根です。
厚さが5㎜程度の薄い屋根材を重ね合わせたものは、ほぼこのスレート屋根と呼ばれるものです。

主成分はセメントで表面に塗装が施されています。
塗装の材料は石油製品でできており、石油製品は紫外線により劣化するため、紫外線を浴びている箇所が粉化したり塗膜が剥がれたりなどの経年劣化が起きます。

石油製品である塗料が表面に施されている以上、塗り替えなどによるメンテナンスが必要になります。

スレート屋根の種類はかなり多くデザイン性にも優れていますが、施工した年代によっては耐久性も違うため、塗装による塗り替え以外にも様々なリフォームの工法があります。

既存の屋根の上に屋根をかぶせるカバー工法、既存の屋根を剥がし別の屋根を乗せる葺き替え工法などがあります。

スレート屋根

いずれにせよスレート屋根は10年~20年を目安で塗り替えなどのリフォームが必要です。

カバー工法とは?

既存の屋根材はそのまま残した状態で、金属製屋根を被せる施工方法です。

葺き替え工法とは?

今の屋根材を全て下ろして、新しく屋根を作り直す施工工法です。

葺き替えはどのような屋根の種類にも変えることが可能です。

パミール・コロニアルネオ(施工方法が限定されるスレート屋根)

スレート屋根に、パミールとコロニアルネオという種類があります。

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、当時アスベストに変わる製品の開発が急がれており、検証が不十分なまま製造された製品で、ニチハのパミール、クボタ(現ケイミュウ)のコロニアルネオなどがそれにあたります。

これらの屋根材は、ミルフィーユのように剥がれたり崩れたりして層状剥離という症状を起こします。
そのため塗装ができない材料となっており、もし塗装をしたとしても屋根材自体が層状剥離してしまい、全く塗装が効かない状態になります。

これらの屋根のリフォームを行うのには、葺き替え工法カバー工法で対応するしかありません。

アスファルトシングル(施工方法が限定されるスレート屋根)

アスファルトシングルは、屋根材の耐用年数がそもそも短いのに加え、材質自体がアスファルトのように柔らかく変形するような性質で、破断、落下したり、塗料も乗りにくい特性があるので、塗り替えができない屋根材です。

この屋根材の場合は、粉を塗布する専用のリフォーム工法がありますが、それ自体の耐用が見込めない為あまりおすすめできません。

アスファルトシングルの場合も、葺き替え工法カバー工法で対応するのがおすすめです。